高齢者は若年世代に比べて寒さを感じやすいといわれています。寒さがピークとなる真冬の時期には、健康に悪影響を与えないためにも徹底した対策が重要です。
そこで今回は、高齢者が寒さを感じやすい理由や有効な寒さ対策の方法、おすすめの防寒グッズなどを詳しく解説します。
寒さに弱いと感じる高齢世代の方や、冬場の高齢者の健康を心配するご家族の方は、本記事を参考に高齢者と寒さの関係を理解し、対策に役立ててください。
高齢者は寒さを感じやすい？
高齢者は身体の変化に起因し、寒さを感じやすいといわれています。加齢により体温調節の能力が低下する傾向があり、特に寒冷な季節にはこのような症状が顕著です。
一方で、寒さの感じ方には個人差があり、すべての高齢者が寒さを感じやすいわけではありません。また、寒さを感じやすい高齢者でも、適切な防寒対策を講じることで快適に過ごすことができます。
寒さに対する感受性は、健康状態や生活環境にも大きく影響されるため、高齢者個人個人で対策を考えることが重要であるといえるでしょう。
高齢者が寒がる理由は？
高齢者が寒がる理由として、いくつかの要因が考えられます。
ここでは、高齢者が寒がる理由を詳しく解説します。
代謝の低下
高齢者の代謝の低下は、寒さを感じやすくさせる要因となります。
加齢により代謝が低下すると、体温を維持する能力が減退し、寒さを感じやすくなるといわれています。特に基礎代謝が低下すると、寒冷な環境で体温を保つことが困難になるのです。
例えば、活動時のエネルギー代謝量が低下することで、外出時に寒さを強く感じる高齢者が増えてきます。
高齢者の代謝の低下は、寒さの感じやすさに直結しているといえるでしょう。
筋肉量の減少
加齢に伴う筋肉量の減少も、寒さを感じやすくなる原因です。
筋肉は常にエネルギーを消費し、体を温める役割を果たします。しかし、高齢者は若年世代よりも筋肉量が減少する傾向にあり、これが体温の低下を引き起こします。
筋肉量の減少は「サルコペニア」とも呼ばれており、寒さを感じやすくさせる重要な要因です。
これらの要因を理解することで、高齢者の寒がりに対する適切な対処法を考え、快適な生活をサポートする助けとなるでしょう。
精神的な要因
精神的な要因は、高齢者が寒さを感じる理由に影響を与えます。
たとえば認知症の高齢者は、気温に対する感度が鈍くなるため、暑さを感じず寒さだけを感じてしまうケースがあるようです。
また、精神的不安を感じる高齢者は、服を着込んで身体を温めようとする傾向があり、周囲からは結果的に寒がりだと思われることも。
このような精神的な要因に起因する高齢者の寒がり方は、周囲の方は把握しておくべきでしょう。
寒い時期に発症のリスクが高まる高齢者の病気は？リスクと対策を解説！
ここでは、寒い時期に発症のリスクが高まる高齢者の病気をいくつか紹介します。
対策方法も解説するので、参考にしてください。
寒さと関連する高齢者に多い症状は？
寒さと関連する高齢者に多い病気として、おもに以下の3つが挙げられます。
- 低体温症
- 感染症
- ヒートショック
高齢者は体温調節機能が衰えるため、寒い時期に体温が下がりやすく、低体温症に陥りやすくなります。低体温症は体の中心部分の温度が35℃より低くなると発生し、重篤な場合には呼吸や心臓の動きが停止してしまうことも。
また、寒い冬は感染症が流行する季節です。寒さによって免疫機能が低下し、ノロウィルスやインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるため注意しましょう。
急激な気温の変化に体が対応できないと、寒暖差が体に与えるストレスが原因で「ヒートショック現象」を引き起こします。お風呂場や脱衣所で多く発生するリスクであるため、注意しましょう。
寒さによる高齢者への実際の健康リスクとその対策
上で解説した高齢者が多く発症する症状に対して、講ずるべき予防策は以下のとおりです。
- 低体温症の対策:
室温を適切に保ち、暖房を利用する。
重ね着や厚着をすることで体温を保つ。 - 感染症の対策:
手洗いやうがいを徹底し、マスクを着用することで感染リスクを低減する。
ワクチン接種を受けることで感染症から身を守る。 - ヒートショックの対策:
こまめに室温を確認し、急激な気温の変化を避ける。
暖房器具の利用や、室内での適切な服装を心がける。
上記の予防策を積極的に利用し、寒さと関連する高齢者特有の症状を予防しましょう！
高齢者がエアコンを使用する際の注意点：快適な温度保持のコツは？
高齢者の寒さ対策として、エアコンの利用は重要です。特に室温と湿度の管理は、健康管理の重要なポイントといえるでしょう。
寒い冬場は気温が低く、高齢者は上で解説した体温調節機能の低下により、寒さを感じやすくなります。寒さは、体温の低下や免疫力の低下につながり、健康リスクを高めるおそれがあります。
エアコンを使用する場合、室温は20〜22度、湿度は45〜55パーセントを目安に保つことがおすすめです。しかし、寒がりの高齢者の場合は、室温をそれ以上に設定したくなるケースもあるでしょう。その場合は、28度を超えないように注意してください。
高齢者の冷え対策に効果的なグッズを紹介！生活習慣の改善にも役立てよう！
ここでは、寒い冬を健康に乗り切るための、高齢者の冷え対策に効果的なグッズを紹介します。
高級 ダウン レッグウォーマー メンズ レディース 兼用
ポチップ
高級ホワイトダウンを使用したレッグウォーマーで、家でも外でも利用可能。
寒い季節の冷え対策に効果的で、快適な着け心地を提供します。ハンガリー産の高品質なホワイトダウンを使用しており、耐久性と保温性に優れ、贈り物としても喜ばれるアイテムです。
極暖らくらくあったかベスト
ポチップ
「極暖らくらくあったかベスト」は、高齢者へのプレゼントとして適しており、実用的で便利な防寒グッズです。このベストは、「着る毛布」としても機能し、寒さからくる冷え性に悩む高齢者に暖かさを提供します。
また、デスクワークやテレワークにも適しており、家での寒さ対策としても有効。ふわふわとした質感と、温かみのある色合いが特徴で、寒さを快適に緩和してくれるでしょう。
あったか羽毛のダウンルームブーツ
ポチップ
高級感あふれる、温かい羽毛のダウンルームブーツです。
おしゃれなヘリンボーン柄のショート丈で、メンズとレディース両方向けに設計されています。足元をあたため、洗えるルームシューズとして利用可能。おじいちゃん・おばあちゃんへの特別な日のプレゼントにおすすめです。
エコ湯たんぽ TONGMO
ポチップ
TONGMOの湯たんぽは、寒い冬場の防寒対策におすすめです。
850MLから1.8Lまでの容量で利用でき、水の入れ替えは不要。充電することで、温かさを提供します。柔らかい材質で、足の冷え対策にも適しており、かわいいデザインのカバーはお孫さんにも喜ばれるでしょう。
高齢者におすすめの暖房器具や、足をあたためる方法を知りたい方はこちらもチェック！
別の記事では、高齢者におすすめの暖房器具や、とくに冬場に冷えやすい足をあたためる方法を紹介しています。
気になる方はぜひ、以下の記事もチェックしてみてください。
寒がり高齢者への適切なサポートは？家族が実施できる実践的な対策を解説
冬場の寒さは高齢者にとって厳しいものがあります。上で解説した体温調節機能の低下により、寒さによる健康リスクが高まるため注意しなければいけません。
家族が適切な対策を講じることで、高齢者の健康を寒さから守ることが可能です。以下に、家族が実施できる実践的な対策をいくつか記載します。
- 室内の温度と湿度の管理
- 基本的な衛生管理
- 運動習慣の促進
- 適切な服装の提供
- 介護サービスの活用の支援
- 室内の温度と湿度の管理: 寒い時期には室内の温度と湿度を適切に保つよう促し、高齢者が快適に過ごせるよう支援しましょう。
- 基本的な衛生管理: 高齢者には手洗い、うがい、マスクの着用を徹底させ、感染症のリスクを減らしましょう。
- 運動習慣の促進: 運動は体温を適切に保つ助けとなります。家族から高齢者に対して、日常的な軽い運動を勧めましょう。
- 適切な服装の提供: 保温性の高い服を提供し、寒さを感じた際にはすぐに暖房を利用するように勧めましょう。
- 介護サービスの活用の支援: 必要に応じて、訪問介護や訪問リハビリ、訪問看護などのサービスを利用することも一つの選択肢です。申請手続きやケアマネさんとの調整の面で、家族の存在が支えになるでしょう。
これらの対策を実行することで、家族は高齢者の寒さからくる健康リスクを軽減し、冬場の快適かつ安全な生活をサポートすることができます。
認知症高齢者の寒がり対策は理解と支援が重要！
認知症高齢者の寒がり対策は理解と支援が重要です。以下の項目に分けて、詳しく解説します。
認知症高齢者の特性と寒がりの関係
認知症高齢者が寒がる原因として、体温調節機能に支障が出ることが主な原因とされています。
認知症になると、脳の自律神経の働きが低下し、体温の調節が困難になることで、寒さを感じやすくなるのです。特に、レビー小体型認知症の場合、自律神経に異常が起こるケースが多く、体温の調節機能が衰えやすいとされています。
対策としては、運動習慣を取り入れることで、体温調節機能の改善を目指すのが効果的です。ご家族からも運動習慣の定着を促してあげるとよいでしょう。
認知症高齢者の寒さ対策を支援する方法
認知症高齢者の寒さ対策を支援するには、まず「見た目で温度がわかる環境」を整え、寒いと感じなくても温度を適切に保つことが重要です。
また、冬に薄着で外に出るといった行動を避けるため、適切な防寒対策を提供することが重要です。冬場は特に寒さから動かなくなる傾向があるため、室内では暖房を適切に利用し、可能であれば暖房機能付きの電気毛布やこたつを準備してあげることで、寒さからくる不快感を軽減することができます。
まとめ：高齢者は寒さを感じやすい！防寒対策が重要
今回は、高齢者が寒さを感じやすい原因や適切な対策方法、おすすめの防寒グッズを解説しました。
高齢者は代謝や筋肉量の低下、体温調節機能の衰えなどの理由から、寒さを感じやすく健康へのリスクが高まります。
そのため、寒い冬場には適切な防寒対策を徹底することが重要です。本記事で紹介した防寒グッズを活用し、寒さ対策に役立てましょう。
コメント
はじめまして。
パソコンではサイドバーにブログ村のバナーが表示されます。
しかし、昨日からスマホでは表示されなくなりました。
スマホでも表示されるようにお願いします。
パソコンから応援の村ぽちです。
往復でポチッ！！
IN 10
OUT 100
介護ブログ（6,099サイト）20位
ご連絡いただきありがとうございます。
スマートフォンでもブログ村のバナーが表示されるよう調整しました。
確認しました。
応援の村ぽちです。
往復でポチッ！！
IN 40
OUT 50
介護ブログ（6,099サイト）33位