・暖房器具の購入を検討しているシニアの方
・高齢者が使っても安全な暖房器具を探しているご家族の方
皆さんこんにちは、ヨシダ課長です。
今回は高齢者向けの安全に使える暖房器具のご紹介をします。
寒くなる冬、暖かい暖房器具を使って乗り切るご家庭が多いですよね(*^^*)
私も真冬は一日中暖房器具をつけて家の中でぬくぬく生活しています。
それによって高まってくるのが「火事」のリスクです。
暖房器具は使い方を誤れば火事の元になります。
認知機能が衰えてくる高齢者世帯や高齢者の一人暮らしであれば、尚更不安が募りますよね。
離れて暮らすご家族は心配が大きいと思います。
今回はそんな不安や心配を少しでも軽減するために書く記事となります!
是非最後までご覧ください(*^^*)

筆者は過去に行政職員として自治体の介護保険・高齢者専門の福祉部局に所属していました。
その間に高齢者や高齢者を支援するご家族の「生の声」をたくさん聞き、課題の解決に向けたアプローチを一緒に行ってきました。
現在はそんな過去の経験を活かした情報発信をブログという媒体で行っています。
一人でも多くの方の参考になれば嬉しく思います。
高齢者の火事は実際に多く起きている

総務省消防庁によると、火災による死者の6割以上が65歳以上の高齢者だそうです。
高齢者は認知機能や身体機能が若年世代に比べて低下しているため、火災が発生した際に逃げ遅れてしまうことが原因の一つとして考えられているようです。
火事に気付いても反応が遅れてしまい素早く動けず、火のなかに取り残されてしまうことが多いようです。
また、高齢世代に多い傾向として、古くなった暖房器具を何年も使ってしまい、暖房器具の劣化が原因で火災が起こってしまうケースも多いようです。
それに加えて、身体機能が衰えてくると自分の行動範囲が狭まり、手の届く範囲に生活に必要なものを集める傾向もあるようです。それにより暖房器具から他のものに着火しやすくなってしまうといったケースもあるようですね。
このような結果を踏まえて考えると、高齢者が火災を起こさないようにするには
①火災が起きた時にすぐに逃げられるよう、すぐに日ごろから運動習慣をつけて活動量を高め、運 動機能を維持あるいは向上させる。
②安全な暖房器具を使用し適切な環境で使用用途を守り、定期的に買い替えもしくはメンテナンスを行う。
この2つが重要であるといえます。
高齢者にとってリスクの高い暖房器具
高齢者にとって危険な暖房器具はどういったものか考えてみましょう。
灯油ストーブ

最近ではあまり見かけなくなった印象がありますが、高齢世代の方だといまだに使っている方は多い印象です。
灯油ストーブはとても暖かくて、筆者も個人的には灯油の匂いも落ち着くし好きなのですが、高齢者にとっては危険がたくさん存在します。
認知機能が落ちてきたり、認知症になってしまった高齢者にとっては、灯油ストーブは使い方がものすごく難しいものになります。
ストーブの点け方が分からなくなる、点けっぱなしにしてしまう、換気を忘れてしまう・・・等々
気づかずそのままにしてしまうことで色んなリスクが発生してしまうのです。
また、頭ははっきりしていても、皮膚感覚が鈍くなってしまった高齢者の場合ストーブに近づきすぎて低温火傷をしてしまうケースも多くあります。
温度調整が難しい点もリスクにつながってしまいますね。
電気ストーブ

こちらも灯油ストーブ同様、点けっぱなしにしてしまう等で火災のリスクがあります。
また、周りに物を置いてしまってそこから着火してしまう等のリスクも大きいです。
先ほどお話ししたように高齢者は自分の手の届く範囲に物を置いてしまう傾向があるので、電気ストーブの近くに物を置いてしまう可能性があります。
また、電気ストーブに関しても距離感が分からず近づきすぎて低温火傷してしまう方もいらっしゃるようです。

え!?そんなこと本当にあるの??

私が行政で働いていた際も、高齢者の処遇困難事例として挙がったケースに電気ストーブを直接肌に当ててしまうような認知症高齢者の方もいらっしゃいました。
こういった方が使うことを想定すると、電気ストーブは少しハイリスクな印象ですね。
こたつ

実はこたつも高齢者にとってリスクの高い暖房器具なんです。
こたつのなかのヒーター部分に触れるように、物を置いてしまってそのまま忘れられることで火災に繋がったケースもあるようですね。
筆者が聞いたのは、洗濯物や濡れた衣類を乾かそうとしてこたつのなかに入れっぱなしにしてしまい、着火して火事になってしまったケースです。
そんなこと普通しないよ!と思うかもしれませんが
認知機能が低下してしまうとこういった行動をしてしまうケースは実際に多くあるのです。
「ふつうは大丈夫」という考えが命取りになってしまうこともあります。
高齢者は「ヒートショック」にも注意が必要!
火災や火傷だけではありません!
高齢者に多い「ヒートショック」という症状にも注意が必要です。
ヒートショックとは
ヒートショックとは「急激な温度変化によって身体がびっくりしてダメージを受けてしまう」現象をいいます。
自宅内でヒートショックが最も多く起こるのは「お風呂」です。
イメージが湧くかもしれませんが、寒い冬場に暖房のきいた暖かい部屋からお風呂に入るために脱衣所に行きますよね?
脱衣所はヒーターがついていない家庭が多く、体温が急激に下がってしまいます。
その後暖かいお風呂に急に入ると、体温が短い時間で「高→低→高」と急激に変化します。
これによってヒートショックが起きて意識もうろうとなり、そのままお風呂で溺死してしまう事例が多いのです。
そしてこのヒートショックの9割以上が、65歳以上の高齢者に発生しているようです。
ヒートショックを予防するためには

ヒートショックを予防するにはいくつか方法があるのですが、「脱衣所を温めて温度差を小さくする」というのも有効な方法の一つです。
この後紹介する高齢者におススメの暖房機器のまとめのなかには、脱衣所に設置するのに向いているものも含まれているため、「ヒートショックの予防」という観点もふまえてご覧いただければと思います。
高齢者におすすめの安全に使用できる暖房機器
ここからは、高齢者におすすめの安全に使用できる暖房器具を実際にご紹介していきます(*^^*)
ポイントとしては・・・
①点けっぱなしにしても自動で消える
②温度管理が分かりやすくて簡単
③周りに物があっても着火しにくい
④リモコン操作が可能
⑤操作やメンテナンスが簡単
このような要件をなるべく満たす暖房器具を選んでみました!
暖房器具ケノンヒーター スグダン
「スグダン」という名前のとおり、部屋全体をすぐに暖めてくれるケノンの暖房器具です。
片面、弱・中・強・超強の4段階の設定ができ、両面で8パターンのバリエーション豊かな温度設定が可能となっています。
自然対流によりホコリが舞ったり、乾燥する心配が少なく、高齢者特有の乾燥肌にも嬉しい設計です。
また、なんといってもヤケドの心配が少ないことから、高齢者でも安心して使用することができ、オイルを使用しないためオイルヒーターよりも軽量で高齢者でも扱いやすいです。
現在最もおすすめできる暖房器具といえるでしょう。
SunInn セラミックヒーター
夏は冷風、冬は温風が出るため、オールシーズン使えるファンヒーターです(^^)/
リモコン操作で簡単に制御することができ、リモコンの範囲も10m以内360度に反応します。
火を使わず、過熱保護機能と転倒自動OFF機能を兼ね備えており高齢者でも安心して使うことが可能です。
電気ストーブの表面部分にはABS防火材という素材を使用しており、異臭がなく、難燃性・耐熱性にも優れています。
タイマー機能もついているため就寝時にも活躍します(*^^*)
安全面での配慮が行き届いた、高齢者でも安全な暖房器具といえますね!

ゼンケン遠赤外線暖房器具 アーバンホット

遠赤外線のやわらかな暖かさが安心のパネルヒーターです。
遠赤外線の熱線は人体に吸収されやすいため、はじめに体と着衣が温まり、そのあと徐々に部屋全体が暖かくなっていくような効果がります。
あらかじめ設定した時間に自動的に運転が開始される「おはようタイマー」設定した時間に停止する「おやすみタイマー」機能が搭載されており、オンオフ表示もデジタル表示で分かりやすく確認することができます。
触れても火傷の心配が少ない「フロッキー加工」という技術が採用されており、高齢者にとっても安心です。
衣服や紙など可燃性のものが触れてもすぐに燃えることはありません。
またこちらのヒーターも、本体が45°以上傾いた際に電源が自動的に切れる「転倒時安全装置」が搭載されており、地震などいざという時の安全も保たれます。
動作音や臭いは少なく違和感を感じにくいのもポイントです(^^)/

高齢者世帯にもおすすめのヒーターですね!
人感センサー付壁掛け式脱衣所専用ヒーター

脱衣所やトイレなど、暖房器具の範囲が届かない部屋に設置することで、すばやく暖めヒートショックの予防にも効果がある壁掛け式のヒーターです。
工事不要でドライバーさえあれば設置ができるためお手軽です(^^)/
壁掛け式のため置き場所にも困らず設置することができます。
人感センサーが反応することで自動でオン・オフができるため消し忘れ等の心配がなく電気代も節約できます。
ヒートショックは一人暮らしの高齢者にとって大きな心配の種ですが、トイレや脱衣所にこのヒーターを設置するだけで大きな効果が期待できる予防となります。
ぜひ導入を検討してみてください(*^^*)

パナソニック セラミックファンヒーター
暖かい空気を送るだけでなく、これ一台で加湿と抗菌も同時にできてしまう優れものです(^^)/
スイッチパネルは分かりやすくて使いやすいように工夫された設計となっています。
欲を言えば、リモコン操作ができたらもっとよかったですが・・・
その代わり人感センサーが採用されており、人がいないときには自動で温風をオフしてくれます。
消し忘れ防止にもなり節約効果が期待できますね!
乾燥しやすい冬にぴったりのファンヒーターだと思います(*^^*)
まとめ
今回は「高齢者が安全に使用できるおすすめの暖房機器」についてご紹介しました。
昔から使っている石油ストーブなどは高齢者にとってリスクが高く、古いものであればあるほど危険性も高まってきます。
今回ご紹介したように、最近発売されているような暖房機器は自動で温度を管理してくれたり、消し忘れてしまっても自動で停止したりと、火傷や火事のリスクを軽減できる機能がたくさんついています。地震などの際に転倒したら自動で停止する機能が付いたものも非常に多く、いざという時の安心にも繋がります。
使い方も灯油を使ったストーブに比べると大分シンプルで負担も少ないため、新しいものを毛嫌いせず使ってみることをおすすめします(^^)/
また、いつも生活している部屋だけでなく「脱衣所」を温めることもヒートショックを予防するうえで非常に重要です。
若年世代に比べてリスクの大きい高齢者だからこそ、新しい機能が搭載された安全な暖房機器を使ってみてください(*^^*)
別の記事では、高齢者におすすめのこたつも紹介しています。
こちらも是非ご覧ください(^^)/
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