高齢者の家庭内での事故で多いのが、ベッドからの転落です。
身体の機能や回復力が衰えてくる高齢者にとっては、こうした一度の事故が原因で要介護状態や寝たきり状態へと移行してしまうケースもあります。
高齢者本人はもちろん、離れて暮らすご家族も心配になってしまいますよね。
今回は、高齢者が寝具として「敷布団」を使用するメリットや選び方について解説し、おすすめの敷布団の商品をご紹介していきます。
今回の記事を最後まで読めば、ベッドなど他の寝具と比較した高齢者が敷布団を使用するメリットが理解でき、自分に合ったお気に入りの敷布団が見つかるかもしれません。
- 敷布団とマットレスの違い
- 高齢者が敷き布団を使用するメリット
- 高齢者向け敷布団の選び方
- 高齢者向け敷き布団のおすすめをご紹介!
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- まとめ:高齢者が布団を使用するメリットは多い
敷布団とマットレスの違い
まずはじめに、よく混同される敷布団とマットレスの違いについて解説していきます。
敷布団は直接床に敷く布団で、マットレスはベッドの上に載せるもの。
このように認識している方も少なくないと思います。
実際には、敷き布団とマットレスはこうした使われ方だけでなく、素材や機能性が大きく異なります。
自身の身体の状況や住空間の環境によって、適切な寝具は異なってきます。
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
弾力性に優れ身体への負担を減らす「マットレス」
マットレスで使われる主な素材は高反発ウレタン・低反発ウレタン・ポケットコイルなどです。
特徴として、マットレスは厚みがあり、弾力性が高く身体にかかる圧力を分散してくれます。
腰痛などをお持ちの高齢者にとっては、朝起きた時の痛みもマットレスを使用することで改善する場合もあります。
横になったときの身体への負担を軽減してくれるのが、マットレスのメリットだといえますね。
収納や移動がしやすい「敷布団」
敷布団は弾力性など身体への負担を軽減する機能ではマットレスに劣りますが、その分薄くて軽いものが多く移動や収納がしやすい特徴があります。
睡眠時以外は布団を収納すれば、スペースを有効活用することができるでしょう。
また、最近では丸洗いできる敷布団もたくさんあります。
手入れもしやすく衛生を保ちやすいのも、敷布団の特徴だといえますね。
高齢者が敷き布団を使用するメリット
ここまでは敷布団とマットレスの違いやそれぞれの特徴についてお話ししてきましたが、ここからは高齢者が使用する場合を想定した敷布団のメリットをご紹介していきます。
高齢者が使用する場合の敷布団のメリットは以下の通りです。
安全面やスペースの確保、コストパフォーマンスを求める方は、敷布団の方がメリットがあるといえます。
一つずつ見ていきましょう。
収納しやすく狭い部屋でも使いやすい
一つ目のメリットは、狭い部屋でも使いやすい点です。
前の項でもお話ししましたが、敷布団はマットレスに比べて薄く軽量なものが多く、持ち運びや収納がしやすい特徴があります。
一人暮らしの高齢者は、ワンルームなどでそれほどスペースに余裕がない部屋で暮らしている方も少なくありません。
ベッドを置いたらその他の家具が置けなくなってしまう…という部屋の広さであれば、敷布団を使うことで限られたスペースを有効活用することができます。
ベッドのように転落の心配がない
上記の図は、平成22年から平成24年までの高齢者の住宅内で起きた事故場所の割合を表したグラフです。
ご覧の通り、住宅内での事故発生場所で最も多いのが「居室」となっています。
そのなかでもベッドからの転落事故は非常に大きな割合を占めています。
上の図は、内閣府が発表している令和元年版高齢社会白書(全体版)からの抜粋です。
65歳以上の要介護者が、介護が必要な状態になった要因の割合をまとめています。
これを見ると「骨折・転倒」の割合が12.5%を占めており、ベッドからの転落もこのなかに含まれます。
このように、高齢者がベッドを使うことで転落の危険性が高まり、要介護状態にまで移行してしまうリスクが存在します。
その点敷布団であれば、床からの高低差がないため転落の心配はありません。
ベッドやマットレスと比較して安価のものが多く買い替えもしやすい。
敷布団の3つ目のメリットは、比較的安価なものが多い点です。
マットレスを検討する際、大抵の場合ベッドフレームなど他の寝具と一緒に購入する必要が出てきますよね。
それに加えてマットレスは機能性が高い分、敷布団と比べて高価になりやすい面があります。
したがって、マットレスより敷布団を選んだ方が安く済む場合が多いです。
その分買い替えもしやすくなりますね。
高齢者向け敷布団の選び方
ここからは、高齢者におすすめの敷布団の選び方について解説していきます。
高齢者が使用する敷布団を選ぶ際、気を付けるポイントは以下の2つです。
詳しく見ていきましょう。
柔らかすぎず寝返りが打ちやすい敷布団を選ぶ
よくある間違いとして、布団は柔らかければ柔らかいほど寝心地がよく身体にも良いと思われがちですが、実はそうではありません。
高齢者はむしろ適度な硬さの高反発な寝具を使用するべきなのです。
これは布団だけでなくマットレスについても同様の考え方となります。
その理由は、適度な硬さがある方が寝返りを打ちやすいからです。
睡眠中皆さんが無意識に行っている「寝返り」ですが、高齢になってくると寝返りが打ちづらくなってきます。
低反発や柔らかすぎる寝具を使用していると、身体が沈み込むような形になってしまい寝返りを打つことがますます難しくなってしまいます。
これにより同じ体勢が続いてしまうことで血行が悪くなり、腰痛や床ずれなどの原因となってしまいます。
そうならないよう、適度な硬さの布団やマットレスを選ぶことが重要なのです。
手入れがしやすい敷布団を選ぶ
高齢者が使う場合は、なるべく手入れがしやすい敷布団を選ぶようにしましょう。
高齢になってくると食べこぼしや飲みこぼし、失禁などで布団を汚してしまう場合が出てきますし、単純に洗濯すること自体の負担も大きくなります。
最近では丸洗いできる敷布団も多くあるため、自分たちで手入れしやすい布団を選ぶようにしましょう。
高齢者向け敷き布団のおすすめをご紹介!
ここからは実際に、高齢者におすすめの敷布団の商品を紹介していきます。
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Amazon評価:☆4.1
Amazonレビュー数:1,830件
しっかり洗える極厚10cmの敷布団です。
3分割することができ、汚してしまった面だけを洗うことができるため高齢者でも洗濯の負担が軽くなります。
分厚くしっかりとした感触で体圧を分散させることができる敷布団です。
【Amazon限定ブランド】 西川 (Nishikawa) SEVENDAYS ボリューム 敷布団 シングル ボリュームたっぷり 防ダニ 抗菌防臭 しっかり身体を支える 軽量 セブンデイズ ホワイト AD09981581W
Amazon評価:☆4
Amazonレビュー数:411件
わたとウレタンの3層構造で、「やさしい」と「しっかり」を兼ね備えた高齢者にもおすすめの敷布団です。
コンパクトで軽量な設計となっており、女性や高齢者でも上げ下ろししやすくなっています。
高い保温力も魅力ですね。
アプロディーテ 宙(SORA) 日本製 敷布団 シングル 5層敷布団 極厚 マットレス不要 帝人 テイジン 防ダニ 高反発 (100×210cm)
Amazon評価:☆4.3
Amazonレビュー数:252件
しっかりした弾力性の高いウール綿と、ふかふかのポリエステル綿を混合したこだわりの中綿で最高の寝心地を実現した敷布団です。
理想の寝姿勢や寝返りのしやすさが評判で、高齢者の低下しがちな睡眠の質を向上させてくれます。
アイリスプラザ 敷き布団 三層構造 極厚10cm ボリューム感 ウレタン入 巻綿使用 しっかり支える ホコリ出にくい 肌触り コンパクト 三つ折り シングル
Amazon評価:☆4.1
Amazonレビュー数:2,214件
厚さ10cmの極厚設計で床付き感や床冷え感を感じさせない、贅沢な寝心地の敷布団です。
ほこりが発生しにくいポリエステル生地と巻き綿を使用しており、ハウスダストの発生も防げます。
まとめ:高齢者が布団を使用するメリットは多い
今回は、高齢者が敷布団を使用するメリットや選び方について解説し、おすすめの敷布団の商品を紹介しました。
敷布団は軽量で収納や持ち運びがしやすく、狭い部屋で限られたスペースを有効に活用できたり、ベッドと違い転落の心配がなく安全に使用できるメリットがあります。
なにを重視するかによって適切な寝具は変わってきますが、今回の記事を参考に「自分には敷布団が合っている」と感じた方は、ぜひ購入を検討してみてください。
また、別の記事で高齢者におすすめのベッドやソファーベッドについても紹介しています。
睡眠時に体にかかる負担を軽減したい方や、ソファーベッドについても気になる方は、ぜひこちらもご覧ください。
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