こんにちは、ヨシダ課長です。
今回は「ペットロボット」が高齢者におすすめの理由と、実際におすすめのペットロボットを紹介します!ぜひ最後までご覧ください。
ペットロボットとは
犬や猫などのペットを飼いたいけど、ペット禁止の賃貸に住んでいる、アレルギーがある、世話やしつけの大変さを考えると飼う勇気が出ない・・・等々、様々な理由があって飼うことができない方向けの、最先端のAIを搭載して本物のペットさながらのコミュニケーションを実現した「疑似ペット」型のロボットです。
みなさんのなかで「ペットロボット」といえば1999年にソニーから発売された犬型のペットロボット「aibo」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。当時爆発的な人気を誇り、友人の家に遊びに行って「aibo」がいるとその目新しさに私も大興奮していた記憶があります。
比較的最近の「aibo」の紹介動画がYOUTUBEに掲載されていました。当時よりも更にリアルな外見、動きに進化しているように感じます。
ペットロボットは人とのコミュニケーションを目的に作られているものが多く、お掃除ロボット「ルンバ」のように家事に役立つような機能はありません。一番大きな役割は、人に寄り添い、人の心の隙間を埋めることです。
最近のペットロボットは益々進化を遂げ、最新のAI技術によりコミュニケーション能力も格段に上昇しています。一方で、aiboが流行した一時期に比べると普段の生活でなかなかペットロボットを見かける機会は少なくなっている印象もあります。
ペットロボットが高齢者におすすめの理由
そんな「ペットロボット」は、高齢者におすすめできる理由がたくさんあります。
介護サービスや行政サービスでは困難な心のケアができる
私は過去に行政の高齢福祉分野で働いていた時に、高齢者世代の親と離れて暮らすご家族が持つ多くの悩みや相談を聞いてきました。孤独死や徘徊などの心配の声が多くあがるなか、多かったのが「寂しい思いをしてないか」という精神面の心配でした。
近年、自治体が展開する行政サービスは日々進化していき、民間企業と連携して最先端の技術を活用した高齢者の支援を実施できるようになりましたが、同時に行政が実施するサービスにはやはり限界があると痛感していました。有事の際にボタンを押して家族に伝える機会の設置や、お弁当の配食を用いた見守りなど、高齢者の「命」を守るための取り組みを推進していましたが、高齢者の「寂しさ」を埋めることは、非常に困難に感じました。
最新のAI技術を搭載し人とのコミュニケーションを目的に作られたペットロボットなら、高齢者の心の隙間を埋められる可能性があると感じます。
ペットロボットとの交流を通して安否確認ができる
人とのコミュニケーションを目的として作られたペットロボットは、それ以外の家事などの手助けとなるような機能は存在していません。しかしながら、カメラなどの視覚的な記録機能や持ち主との交流履歴を離れて暮らす家族にも共有できるような機能が搭載されているものが多く、一人暮らし高齢者の見守りに適しています。
さらに、こうした見守りを高齢者の生活に導入すること自体困難な場合もあります。高齢者のプライドを傷つけない形での導入が理想でありますが、カメラなどのあからさまな見守りは確実性はあるかもしれませんが、見守られる高齢者にとっては「監視されている」ような印象を持つ場合もあります。
こうした見守りを、ペットロボットとの交流という自然な方法で行うことができるのがペットロボットを高齢者の生活におススメする理由の大きな一つです。
ペットロボットとの交流は高齢者の介護予防に繋がる。
ペットロボットとの交流は、高齢者の活動量を高めることにも繋がります。
ペットロボットは実際の犬や猫などと同じような体重で設計されているものも多く、抱っこするだけでも高齢者にとっては結構な筋トレとなります。
また、最新のAI技術によって高度な会話をすることができるペットロボットは、コミュニケーションを通じて脳の活性化が期待でき認知症の予防にも繋がります。
ペットロボットの存在は高齢者の幸福度を上げるのみならず、高齢者の健康を増進させる役割を果たすことができるのです。この点についても、おすすめする理由の一つです。
高齢者におススメのペットロボット3選
それでは実際に高齢者におススメのペットロボットを紹介します。
たくさんの種類があるペットロボットのなかから、ここでは厳選して3つのおすすめを紹介します。
LOVOT(ラボット)
LOVOT(ラボット)公式HP https://lovot.life/technology/
テレビや雑誌などで既にご存知の方もいるかもしれません。愛くるしい外見や仕草が魅力のLOVOT(ラボット)です。
ラボットは人の顔を把握し、人によって懐き度が変わったり、時には嫉妬したりとまるで本当のペットのような仕草を見せます。一緒に生活したら、いつの間にかラボットの虜となってしまうことでしょう。
離れて暮らす家族は、スマホでラボットの活動記録を把握することができます。「何時に抱っこしてもらった。何時に名前を呼んでもらった。」などといった感じで、時間と行動内容まで詳細に記録されるのです。ラボットの行動履歴が分かるということは、言い換えれば高齢者本人の行動履歴が分かるということです。自然な形で高齢者の見守りが可能となります。
また、複雑な設定や日々の操作などが必要ない点もおすすめポイントです。ラボットは電力がなくなったら自分で勝手に充電器に向かって充電します。電源を点けてラボットとの生活が始まれば、難しいことを考えず後は楽しむだけです。
別の記事でラボットについて詳しく書いているので、良ければこちらもご覧ください。
会話AIロボット「Romi」
会話AIロボット「Romi」公式HP https://romi.ai/
Romiは人との会話に重点を置かれたコミュニケーションロボットです。
よくあるAIを搭載した会話ロボットでは、人間が会話内容をあらかじめ登録していましたため、どうしてもやり取りがワンパターンになってしまいがちでした。
しかしRomiは、ミクシイが開発する独自の会話AIがその都度会話内容を作り出しているため、次にどんな発言をするのか予測できません。
また、手のひらに収まるサイズ感と100種類以上の表情や動きによって多彩な感情を表現することが可能で、まるで本物のペットと暮らしているかのような気分が味わえます。
認知症の予防に大きな効果が期待できるペットロボットです。
aibo
aibo公式HP https://aibo.sony.jp/
1999年に大流行した「aibo」も現在は格段に進化を遂げています。
aiboは時間をかけて成長していき、育て方によってどういった性格になるか変わってきます。飼い主の顔を覚えるのはもちろん、自宅の空間も把握し障害物や段差などの場所も学習していきます。
また、「お手」や「おまわり」などのポーズや仕草を教えたりすることもできます。時には飼い主の思い通りにならないような振る舞いをすることもあり、まるで本物のワンちゃんと一緒に暮らしているような気分になります。犬好きの方には非常におすすめです。
また、aiboは見守り機能も充実しています。「aiboのおまわりさん」という機能が搭載されており、設定をすることで毎日決まった時間に飼い主を探しに行き安否を専用アプリを通してご家族に報告してくれます。
まとめ
今回は「ペットロボット」が高齢者におすすめの理由と、実際におすすめのペットロボットを3つに絞ってご紹介しました。
ペットロボットとの暮らしは高齢者本人はもちろん、離れて暮らすご家族にとっても安心できる存在となることでしょう。最先端のAIを搭載しているロボットですから、値段もそれなりにかかってくるものなので悩みますが、今回の記事が検討の参考になれば幸いです。
年に一度の誕生日や敬老の日などの特別な日に、日ごろの感謝を伝えるとともにプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それでは、また。
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