若い世代で流行している、「facebook」や「twitter」などのSNSサービス。
自宅に居ながらスマホやタブレットを通して新たな繋がりを作ることができる、斬新なサービスですよね。
近年、高齢世代のインターネットの普及率も高まっており、SNSを使いこなす高齢者も増えてきています。
友人や家族に勧められて、始めようか迷っている高齢者の方
SNSを利用したいんだけど、何を始めたら良いのかわからない高齢者の方
そんな方向けに、高齢者向けのSNSの選び方や利用する際の注意点、実際におすすめのSNSについて解説します。
この記事を最後まで読めば、高齢者の方でも安心してSNSの利用を開始できるようになります。
皆さんの新しいチャレンジの手助けになれば幸いです。
そもそもSNSとは?
そもそも「SNS」って当たり前のように使われているけど、SNSとは一体何なんだ??
と疑問を持つ方向けに、まずはSNSについて簡単に解説します。
SNSとは「ソーシャルネットワーキングサービス」を略したもの。
会員登録をすることで、同じSNSを利用している方同士でオンライン上でコミュニケーションをとることができます。
同じ趣味を持つ人同士で意気投合したり、自分の日々の不満や悩みを吐露したり・・・
最近ではSNSで出会った異性と結婚までした、なんてカップルも多く存在します。
SNSはうまく利用すれば人生をもっと楽しむためのツールとして非常に有効的なものとなります。
そしてそれは高齢者でも例外ではありません。
特に高齢世代は社会との繋がりが希薄になりがちです。
SNSを上手に利用できれば、日々の生活に刺激が生まれ、脳の活性化にも繋がるでしょう。
例えば、SNSはこんな使われ方をされています。
- 同じ趣味の仲間を見つけ楽しく会話する。
- 毎日の料理の写真を投稿し反応を楽しむ。
- 有益な情報を発信する人をフォローし、情報を効果的に取得する。
- 悩みや不安・愚痴をつぶやき相談に乗ってもらう、慰めてもらう。
人それぞれ、SNSの楽しみ方は違います。
自分に合った楽しみ方を見つけることが重要です。
高齢者におすすめのSNSの選び方
高齢者がSNSを始める、どのSNSを始めようか悩みますよね。
高齢者の場合、若い世代の方が利用するSNSを選ぶポイントとは少し異なります。
高齢者がSNSを選ぶ際のポイントは次の3つです。
- 同年代の人が多く利用しているSNSを選ぶ
- 安全性・信頼性の高いSNSを選ぶ
- 同年代のユーザーの評価が高いSNSを選ぶ
同年代の人が多く利用しているSNSを選ぶ
1つめの重要なポイントは、同年代の人が多く利用しているSNSを選ぶことです。
SNSで多くの方が楽しんでいる方法として、「同じ趣味や価値観を持つ人と交流する」ことが挙げられます。
もちろん、世代を超えた趣味や好みもあるとは思いますが、やはり同年代の方の方が話も合いやすいですし仲良くなりやすいです。
高齢者も増えてきているとはいえ、よく聞くような名前のSNSのメインユーザーは若者であることが多いので、利用者層や割合を事前に把握しておくことが重要となってきます。
安全性・信頼性の高いSNSを選ぶ
2つめの重要なポイントは、安全性・信頼性の高いSNSを選ぶことです。
SNS自体は今の世の中数多く存在しますが、なかには登録することで怪しいサイトに誘導されたり、ウイルスに感染したりする危険性があるSNSも存在します。
特に高齢者をターゲットにしたインターネット上の悪質な犯罪は数多く存在しています。
そのため、高齢者がSNSを利用する際はなるべく安全性・信頼性が高いSNSを利用することが重要なのです。
SNSの安全性を判断するポイントはいくつかありますが、1つはユーザー数がそれなりに多いことです。
ユーザー数が多ければそれだけ危険性は低くなるといえるでしょう。
名前も聞いたことも無くてユーザーの数も少ないような怪しいSNSを選ぶことは避けましょう。
同年代のユーザーの評価が高いSNSを選ぶ
3つ目のポイントは、同年代のユーザーの評価が高いSNSを選ぶことです。
今若者の間で大流行しているSNSのなかには、若者だからこそ楽しめる仕掛けづくりに特化しているものも多く存在しています。
高齢者が若者と同じ感覚でそういった部分を楽しめるかといわれると、大半の方にとっては難しいと思います。
同年代の方に評価されるポイントがあるかどうか、ということが高齢者が楽しめる、あるいは有効活用できるSNSを選ぶ際に重要となってくるのです。
そのためにも、高齢世代の方が高い評価をしている口コミやレビューがあるかどうかも確認しておくと良いでしょう。
高齢者がSNSを利用するメリット
ここからは、高齢者がSNSを利用するメリットについてお話ししていきます。
高齢者がSNSを利用することにはこんなメリットがあります。
- インターネットを通じて友人やコミュニティができる
- 有益な情報を取得できる
- 人生経験を活かした情報発信ができる
- スマホやタブレットなどを使いこなすきっかけとなる
- 同年代の方の発信に刺激を受けることができる
インターネットを通じて友人やコミュニティができる
SNSでは他の登録者と自由に交流ができます。
自分自身の趣味や価値観、好きなことを発信していけば、共通の趣味や価値観を持つ方と知り合い仲良くなることができるかもしれません。
高齢になってくると外出機会も減り、社会との繋がりを維持するのは難しくなってきます。
自宅に居ながらスマホやタブレットを通じて新たなコミュニティを形成することができるSNSは、高齢者が社会との繋がりを増やすことに繋がるのです。
有益な情報を取得できる
SNSは、価値の高い情報を取得しやすいというメリットもあります。
ニュース系の話題はもちろん、有識者が気軽に発信できるため趣味性に特化した内容等はむしろSNSの方が取得しやすいといえるでしょう。
また、最近のSNSは自分が過去に検索した内容等から、AIが自動で興味ある内容の情報を表示するアルゴリズムを持つようなものも出てきています。
自分が欲しい情報を取得しやすいのは、SNSのメリットといえますね。
人生経験を活かした情報発信ができる
高齢者の強みである深い人生経験はSNSを通じて輝く可能性を大いに秘めています。
多くの若者が、自分の特技や趣味を活かしてSNSに発信し、他者から評価を得ています。
高齢者が長い人生経験で培った洗練されたスキルや知識は、発信することで他者からの称賛を集めやすいでしょう。
承認欲求も満たすことができ、励みや刺激になります。
スマホやタブレットなどを使いこなすきっかけとなる
高齢世代のインターネット普及率は年々増加しており、それに伴って自治体の手続きもインターネット活用が進んできています。
今は情報機器を使いこなせなければ「損をする」時代です。
スマホやタブレットをまだまだ使いこなせていないと感じる人たちも、SNSの利用がそういったスキルを習得するきっかけになるかもしれません。
同年代の方の発信に刺激を受けることができる
高齢者の方が刺激を受けるのは、同年代の方の活躍ではないでしょうか?
高齢になってくると、身体機能の衰えや意欲の低下などを、ついつい年齢のせいにしてしまいがちです。
そういった方々にとって、同じ世代の方の活躍をSNSで見ることは励みになりますし、まだまだ自分も負けてられない!と刺激を受けるはずです。
そうしたモチベーションが日々の生活に張りを与えてくれるかもしれません。
高齢者がSNSを利用するデメリット
高齢者がSNSを利用するメリットについてお話ししましたが、反対にデメリットも存在するのが現実です。
高齢者がSNSを利用する際のデメリットは次のような点が挙げられます。
- サイバー犯罪に巻き込まれるリスクがある
- インターネット特有の人間関係のトラブルに悩まされる可能性も
- 誤操作により商品を購入してしまう場合もある
- 個人情報が流出してしまうリスクがある
サイバー犯罪に巻き込まれるリスクがある
インターネット上の悪質な犯罪をサイバー犯罪といいます。
このサイバー犯罪も、近年の高齢者のインターネットの普及により高齢者をターゲットにした事例が多くなってきています。
SNSの利用というよりは、高齢者がインターネットを利用する際には特に気を付けるべきポイントですね。
むやみに怪しいサイトをクリックしない。個人情報を入力しないことが重要です。
インターネット特有の人間関係のトラブルに悩まされる可能性も
インターネット上でもやり取りする相手は人間なので、人間関係に悩まされるようになるリスクもあります。
SNSもプロフィールなどはありますが、匿名だったり顔が分からない状態のままコミュニケーションをとるものが多いです。
なかには、匿名だからといって心無いコメントを送ってくる相手もいます。
現実世界と同じでいろいろな方がいるので、気にしすぎないように楽しむことを意識しましょう。
また、自分が相手を傷つける可能性もあります。
SNSでメッセージやコメントを書き込む際は特に相手の気持ちに配慮しましょう。
誤操作により商品を購入してしまう場合もある
スマホやタブレット、PCに親しみがない高齢者にとっては、初めのうちは操作方法に苦戦することが想定できます。
よくわからないからといってむやみにボタンを押してしまったりするのは絶対にやめましょう。
ウイルスの感染や詐欺サイトへ誘導されるリスクが高まってしまします。
はじめのうちは特に慎重に操作し、可能であれば家族や友人に教えてもらいながら安全に使い方を覚えていきましょう。
個人情報が流出してしまうリスクがある
個人情報の取り扱いは特に気を付けるようにしましょう。
SNSで使用するプロフィールには必要以上に個人情報を入れないことが重要です。
プロフィール写真を選ぶ際も、映り込んでいる背景に個人情報が特定されるようなものがないか等、慎重に確認しましょう。
今入力している情報は「運営が把握するために入力する情報」なのか、それとも「他者が自由に見れる公開情報」なのか、把握しながら適切な情報管理を徹底することが重要です。
高齢者向けSNSのおすすめ4選をご紹介!
ここからは実際に、高齢者におすすめのSNSを紹介していきます。
高齢者におすすめのSNSはこのようになっています。
- らくらくコミュニティ
- ナビトモ
- Slownet(スローネット)
- 趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)
らくらくコミュニティ
FCNT株式会社が運営している高齢者向けのSNSです。
会員数は2021年8月の時点で220万人を超えており、日本最大級の高齢者向けSNSサービスです。
60代以上のユーザーが非常に多く同世代の方との交流を楽しむことができます。
フォトコンテストなどのイベントも頻繁に行われており、高齢者に楽しんでもらうための仕掛けづくりが豊富なSNSサービスです。
ナビトモ
60代~70代のユーザーが中心のコミュニティサイトです。
特に70代の方の利用率が25.6%、80代以上の方の利用率も8%となっており、高齢者向けのSNSサイトのなかでも年齢層は高めです。
Slownet(スローネット)
60代~70代の会員を中心に約8万人が交流するSNSサイトです。
「始める」「繋がる」をテーマとしたアクティブシニアのセカンドライフをサポートするためのコミュニティサイトとなっており、同世代の方との交流がしやすいように設計されているため高齢者の初めてのSNSにはおすすめです。
趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)
会員数35万人を誇る高齢者向けのSNSサービスです。
50代~60代の会員が非常に多く、50歳以上の会員の割合が70%となっています。
健康や旅行、買い物に興味を持つユーザーが多いことが統計として出ており、比較的元気なアクティブシニアが多く利用しています。
まとめ:高齢者のSNS利用は人生を豊かにします!
ここまでお話ししたように、高齢者がSNSを使うことには様々なメリットがあります。
もちろん、気を付けるべきポイントやデメリットも存在しますが、それが理由で興味があるのになかなか始められないのはもったいないです。
リスクや注意点をしっかり押さえながら楽しめば、SNSは若者だけでなく高齢者にとっても人生を豊かにしてくれるおすすめのサービスです。
今回の記事を参考に、チャレンジの第一歩を踏み出してみてください(*^^*)
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