高齢者の運転免許返納の推奨や要介護状態の方の増加など、現在の社会は高齢者の「移動」について大きく問題視されるようになってきました。
最近では「移動販売」や「訪問販売」等に力を入れる企業も増えてきましたが、圧倒的に供給が少ないのが現状です。
そういった背景のなか、今回は高齢者の移動手段の問題に明るい光を差し込む次世代型電動車椅子「WHILL」について紹介していきます。
今回の記事が少しでも、高齢者の移動の悩みを解決することに寄与することを願います。
ぜひ、最後までご覧ください。
「WHILL」とは?

まずはじめに、「WHILL」っていったい何なの?と疑問を持つ方に向けて、「WHILL」の概要や素晴らしさについて基本的な解説をしていきます。
「WHILL」について知れば、「最近の車椅子やシルバーカーはここまで進化しているのか」と感銘を受けることになるでしょう。
次世代型電動車椅子から発展した「近距離モビリティ」
次世代型電動車椅子「WHILL」とは、2012年に創業されたWHILL株式会社より、その社名をもって名付けられた次世代型電動車椅子です。
既存の電動車椅子の概念を超越した、車でもバイクでもない、全くもって新しいモビリティ(乗り物)を目指し作られたものが、現在の「WHILL」の原型です。
圧倒的な操作性
次世代型電動車椅子と呼ばれる由縁はいくつかありますが、なんといっても圧倒的な「操作性の良さ」は「WHILL」の特徴であり魅力であるといえるでしょう。
動画で見ていただくのが最も分かりやすいと思うので、YOUTUBEに挙がっていた動画を載せておきます。
愉快なおじさんたちが実際に「WHILL」に乗って街中を移動しています。
この動画を見たら、「WHILL」の圧倒的な操作性を理解することができるはずです。
「WHILL」の操作はいたって簡単、手元のレバーを直感的に動かすだけで、脳内でイメージした通りの動きを再現することができます。
小回りも効くため、狭い場所ではその操作性が最大限に活かされますね。
電動車椅子「WHILL」は歩道を走ってもいい?

これだけ便利で走破性も良い近距離モビリティとなると「どこを走ってよいのか」という点が気になるポイントですよね。
ここからは道路交通法上で「WHILL」がどのように扱われているのかを見ていきましょう(^^)/
電動車椅子「WHILL」は歩道を走行できます!
WHILLは「電動車椅子」の部類に属します。
そしてその電動車椅子は、実は道路交通法上では「歩行者」と同じとして扱われているのです。
つまり「WHILL」は、「歩行者」と同じ扱いであり、当然に歩道を走行することができます。
しかし、もし仮に歩行者と接触してしまった場合、歩行者同士の接触よりも怪我などに繋がりやすいことは言うまでもありません。
そのため、歩道を走る際には最新の注意を払って運転する必要があります。
当然、車道を走行してはいけません。
電動車椅子「WHILL」を運転するために免許は必要ありません
また、電動車椅子「WHILL」を使用するために必要な免許は特にありません。
スピード調整をすることによって歩行者の「早歩き」程度のスピードが出ますが、その操作性は非常に分かりやすく、手元のスティックで直感的に誰でも乗りこなすことができます。
そのため、運転免許を返納した高齢者や、運転免許を取得した経験自体がない方でも、「WHILL」に乗って歩道を走行することができます。
電動車椅子「WHILL」は高い?価格・値段について
ここまで高機能で、次世代型電動車椅子と呼ばれるような「WHILL」の素晴らしさを知ると、「高そう」「どうせ手が届かない」と思う方もいらっしゃいますよね?
ここからは、「WHILL」の購入方法や販売されているモデル、気になるお値段等を解説していきます。
現在販売されている「WHILL」のモデルや種類について

2022年2月現在、「WHILL」は3種類のモデルを展開しています。
それぞれのモデルでは、以下のような特徴の違いがあります。
- 折りたたみの可否
- 車椅子タイプかスクータータイプか
- 荷物の積載量
WHILL Model C2![]() | WHILL Model F![]() | WHILL Model S![]() | |
特徴 | WHILLのテクノロジーを詰め込んだ プレミアムモデル。 走破性を求める方に最適です。 | 折りたためる軽量モデル。 収納場所の狭い方やタクシー、新幹線等への積み込みが多い方におすすめです。 | スクータータイプのモデル。 長距離はWHILLで、短い距離は徒歩で 移動される方におすすめです。 |
このような違いがあるため、それぞれの特徴をしっかり把握したうえで、自身の用途や目的、自宅近くの走行ルートの状態、1回あたりの買い物量などを考慮しそれに見合ったモデルを選ぶことが重要です。
「WHILL」はどこで購入できるの?
「WHILL」を購入するには以下のような方法があります。
- 公式サイトで購入する
- 販売店舗で直接購入する
- 公式サイト以外のインターネットショッピングサイトで購入する
公式サイトは以下から移動することができます。
また、「WHILL」は近距離モビリティとして、自動車の販売店舗で取り扱いされている場合があります。
こちらのページからお住まいの地域で検索すると、取り扱いしている近くの店舗が分かるため、ご活用ください。
公式サイト以外のインターネットショッピングサイトから購入する方法もあります。
Amazonや楽天市場などの大手インターネットショッピングサイトで取り扱いがありましたので、参考にしてみてください。

「WHILL」の販売価格について
ここからは、気になる「WHILL」の販売価格について紹介していきます。
「WHILL」は3種類のタイプが発売されており、それぞれ兼ね備えている機能が異なるため、当然価格も変わってきます。
また、購入する方法によって価格も違ってくる場合があるため、今回は最もオーソドックスな公式サイトで紹介されている価格を見ていきましょう。
WHILL Model C2![]() | WHILL Model F![]() | WHILL Model S![]() | |
特徴 | WHILLのテクノロジーを詰め込んだ プレミアムモデル。 走破性を求める方に最適です。 | 折りたためる軽量モデル。 収納場所の狭い方やタクシー、新幹線等への積み込みが多い方におすすめです。 | スクータータイプのモデル。 長距離はWHILLで、短い距離は徒歩で 移動される方におすすめです。 |
販売価格 | ¥487,000 | ¥273,000 | ¥227,000 |
それぞれの価格について上記の通りです。
最上位モデルの「WHILL Model C2」と、最安値の「WHILL Model S」では2倍以上の価格の差がありますね。
また、最安値である「WHILL Model S」でも、価格は20万円を超えてきます。
決して安い買い物ではないため、自身の必要性を十分に鑑みて検討する必要がありそうですね。
電動車椅子「WHILL」はレンタルできる?
電動車椅子「WHILL」を使う方法として、購入以外に「レンタル」するという方法があります。

レンタルの方法だと、月々14,800円で利用することができます。
購入費用は高額だし、合わなかったらどうしよう…
このように不安に思う方はレンタルから試してみるのもおすすめです!
また、介護保険で必要だと認定された場合、保険適用で更に安く利用することも可能です。


このように、介護保険を利用した場合、月額2,700円とかなり安く利用することができます。
介護保険の利用を視野に入れて検討される場合であれば、まずは介護認定の取得の相談を市役所担当窓口や地域の包括支援センターに相談してみてください。
既に介護認定をお持ちの方は、担当のケアマネージャーさんに相談することをおすすめします(^^)/
電動車椅子「WHILL」の評判・口コミ
実際に電動車椅子「WHILL」を使っている方の口コミや感想を見ていきましょう。
電動車椅子「WHILL」について調べていくと、使用したユーザーの満足度は非常に高い様子です。
「WHILL」によって快適な移動が実現され、外出の楽しみを思い出させてくれたという感想を述べられていた方も多くいらっしゃいました。
外出機会の創出は脳の活性化にも繋がり、認知症の予防にも効果が期待できます。
何より、楽しそうに外出するおじいちゃん・おばあちゃんの笑顔が増えることはなによりも嬉しいことですよね(^^)/
まとめ:電動車椅子「WHILL」は高齢者のお出かけの最高のパートナー
今回は、高齢者の移動を助ける次世代型電動車椅子「WHILL」について紹介しました。
今までにない近距離モビリティと銘打たれているように、直感的で分かりやすく、快適な操作感でお出かけを支援する「WHILL」は、高齢者の最高のパートナーといえます。
この記事を参考に、ぜひ一度近くの取扱店で試乗してみてください(^^)/
また、別の記事では今回紹介した「WHILL」以外にも、高齢者におすすめのシニアカーについて紹介しています。
興味がありましたら、ぜひこちらもご覧ください。
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