・最近足腰が衰えてきて、転倒の心配が増えてきた高齢者の方
・高齢者の転倒を予防する方法を探しているご家族の方
皆さんこんにちは、ヨシダ課長です!
今回は、高齢者におすすめの転倒予防グッズをご紹介します。

高齢になってくると足腰が弱まり、転倒のリスクが高まってきてしまいます。
また骨粗鬆症などで骨も脆くなり、ちょっとした転倒が大けがに繋がってしまいます。
「ちょっと危なくなってきたかも?」というくらいのタイミングが、予防を始めるのにうってつけのタイミングです。
高齢者の転倒は重大な結果を招くことに繋がる

消費者庁によると、高齢者の「事故」のうち「転倒・転落」によるものは「死亡者数」「救急搬送者数」ともに多く、年々増えてきているとのことです。
若い世代の方はまだイメージがつかないかもしれません。反射神経も鋭い若年世代は、つまずいたり滑ったりしたときに受け身をとることでダメージを軽減することができます。万が一骨折など大けがに繋がってしまった場合も、若い人は治りが早いので深刻な事態にはならないことが多いですよね。
一方、高齢者はつまずいたり滑ったりした際、若い頃よりも反射的に受け身をとることが難しく、大けがに繋がりやすいです。そして最も重要なことは、大けがをしてしまった際に治りが遅い、もしくは完治しない状態になってしまうパターンが非常に多いことです。
たった一度の転倒から「要介護」状態に
厚生労働省が発表している統計のなかで、要介護状態になった要因の割合が示されています。
それを見ると、「骨折・転倒」が占める割合が高いことが分かります。
一度要介護状態に陥ると、状態を回復するのは困難です。
身の回りのできないことが増えてきて、それを介護保険を利用してサービスを利用していくことで、日々の活動量も低下してしまい、身体の衰えに拍車がかかってしまうケースが非常に多いからです。
そうなってくると、転倒のリスクも増加してしまいます。
その状態で再び転倒してしまうと・・・想像できますよね。悪循環に陥ってしまいます。
高齢者にとって転倒予防はとても重要

ここまでご紹介してきたように、高齢者にとって「転倒」することは非常に恐ろしいことです。
したがって、転倒を予防することは重要となってきます。
転倒の原因は?
高齢者の転倒は外出先よりも自宅内で多く発生しています。
・ちょっとした段差でつまづく
・コードに足を引っかける。
・床に置いてある物に足を引っかける。
・階段を踏み外し転落する。
・お風呂場で足を踏み外す。
・ベッドから起き上がる際に転落する
上に挙げたものが高齢者の転倒に多い主な要因です。
これらの要因を一つ一つ見ていくと、対策をすることで予防できそうなものが多いですよね。
転倒予防・対策には大きく分けて3種類の方法がある
基本的には現時点で転倒のリスクはどこに潜んでいるのか、自分たちの状況に合わせて考えていく必要があるのですが、転倒予防には大まかに3種類の方法があります。
その① 身体機能を高める
その② 生活環境を改善する
その③ 転倒予防グッズを活用する
高齢者の転倒を予防する方法

上で紹介した「高齢者の転倒予防」の3つの方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
身体機能を高める
高齢者が転倒してしまう原因として、つまづきやすくなったり足がもつれてしまう等、そもそも転倒しやすい状態になってしまうことや、反射的に受け身が取れず大けがに繋がってしまうリスクが高いことを解説してきました。
これらの主な要因は、加齢による「運動機能の低下」です。
加齢により運動機能が低下することは人間誰しもが通る道なので、行ってしまえば「摂理」なのですが、若い頃と同じで意識して運動機会を増やすことで運動機能の維持・向上は可能です。
私が一番おすすめするのは「お金がかからない」方法。
具体的にはウォーキングと自治体の介護予防教室への参加です。
ウォーキングは気軽に取り組みやすく高い効果も期待できるため、非常におすすめです。
また、ウォーキングポールを使用すれば運動効果をさらに高めることもできます。

別の記事でウォーキングシューズやウォーキングポールのおすすめを紹介していますので、興味があればぜひご覧ください(^^)/
もう一つの「自治体が実施する介護予防教室」に参加することもおすすめの方法です。
自治体によって教室の内容は様々ですが、メリットとしては行政が審査して決めた専門家の指導のもと適切な講座が受けられる点や、他の参加者との交流を図りコミュニティを形成できる点にあります。
また、国や県から補助金が出ているため参加料金が比較的安いもしくは無料で受講できる点も大きなメリットですね。
ウォーキングだと三日坊主でなかなか続けられない・・・といった方にもおすすめです(^^)/
まずは自分が住んでいる自治体に問い合わせ、もしくはHPでどんな内容があるのか確認してみてください。
生活環境を改善する
ここでいう「生活環境」は主に自宅の居住空間のことを指します。
高齢者は身体機能が衰えてくると、行動範囲が狭まってきます。
居間のいつもいる場所の近くに物を置いたりしてしまい、整理がつかず部屋がごちゃごちゃしてしまうケースが非常に多いです。
特に家電などはコードが出るため、高齢者がつまずいたり足を引っかけやすい空間になってしまうのです。
なので、生活空間を整理をして、転倒しやすい場所をできるだけ無くしていくことが重要です。
また、階段やベッド・お風呂場など、転倒転落しやすい場所には手すりを付けるなど工夫をするのも良いと思います。
介護認定の申請をして要介護の認定が出れば、手すりを付けるなどの住宅改修も介護保険の適用を受けて少ない負担割合で行うことができます。
高齢者の生活の範囲を見直し、転倒のリスクが高い場所がないか改めて確認してみてください。
環境的な要因をつぶしていくことも、転倒予防には有効です(^^)/
転倒予防グッズを活用する
最後にご紹介するのが、転倒予防グッズの活用です。
近年の少子高齢化により、高齢者の数が増えてきているのは皆さん知っている事実だと思います。
当然、それに比例して要介護の高齢者も多くなってきており、要介護状態に移行する要因のなかで高い割合を占める「転倒」を予防するため、最近では様々な商品が開発されてきています。
「転倒予防グッズ」を活用することで転倒のリスクを減らすことができます。
高齢者におすすめの転倒予防グッズを紹介!

ここからは実際に、高齢者の転倒を予防するためのおすすめの転倒予防グッズについて紹介していきます。
立ち上がり補助マット

ベッドや椅子から立ち上がる際に、滑って転倒してしまうケースも多いです。
そういった場所にこのマットを置くことで滑り止めの効果を果たします。
表面・裏側ともに特殊発砲素材を使用しており、足元の滑りをしっかりと防いでくれます。
ご家族などの介助者が解除する場合も、このマットは有効です。
車いすなどの乗降時にも安心ですね(*^^*)
転倒予防靴下

最近では転倒予防機能が備わった靴下も増えてきました。
高齢者の転倒の原因として多い「つまづき」は、筋肉の衰えによりつま先が上がりにくくなり「すり足」のような状態の歩行になってしまうことで、小さな段差に引っかかりやすくなることが原因で発生します。
この靴下は、履くだけでかかとから着地し、つま先で蹴り上げるという正しい歩き方への矯正をお助けします。
また、滑り止め機能も備わっておりダブルで転倒防止の役割を果たします。
綿90%使用の素材で冬は温かく、夏は蒸れにくいオールシーズン使える靴下です(^^)/
LOHATES

床や椅子からの立ち上がりをサポートする「据え置き型」の手すりです。
手すりメーカーとデザイナーによる共同開発で設計された「LOHATES」は、軽量でありながら立ち上がり時につかんだ際高い安定感を発揮し楽に立ち上がることが可能となっています。
デザイン性も非常に高く、一見すると部屋のおしゃれなインテリアのようにも見えます。
完成品で届く点も嬉しいポイントです(^^)/
高齢者にとっては面倒で大変なく組みたて作業が必要ありません。
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転倒防止機能付きのルームシューズ
自宅で履く用の「ルームシューズ」にも、最近は転倒防止機能が付いたものが多く出回っています。
よく自宅で100円ショップなどの「スリッパ」を履いている方を見かけますが、実は高齢者にとってはスリッパは危険なのです。
スリッパは構造上かかとが浮きやすい設計になっているため、つま先が上がらず「すり足」の状態になってしまい小さな段差などにつまづきやすくなってしまいます。
楽に履けて、正常な歩行を手助けする「ルームシューズ」の方が、高齢者にとっては転倒のリスクが低くなります。
また、別の記事で転倒防止効果が高いおすすめのルームシューズの紹介もしているので、興味があったらこちらも是非ご覧ください(^^)/
杖

最後におススメするのは定番かもしれませんが「杖」です。
今回ご紹介するこちらの杖は、外出時だけでなく自宅内でも使いやすい4脚杖となっています。
全方向からの体重の負荷に対応しており、歩行だけでなく立ち上がりあもサポートしてくれます(*^^*)
自立式なので置き場所にも困らない点も使いやすいポイントですね。
どうせならおしゃれな杖を使いたい!という方には、おすすめのおしゃれな杖を紹介した記事を別で書いていますので、そちらも併せてご覧いただけたら幸いです(^^)/
まとめ
今回は高齢者の転倒によるリスクの解説や、おすすめの転倒防止グッズをご紹介しました。
若年世代と違い、高齢者にとってたった一度の転倒が、その後の人生を左右する重大な結果になりかねません。
「最近ちょっと足腰が衰えたな・・・」「歩行が不安定になってきたな・・・」
そう思うくらいのタイミングが転倒予防をしていくきっかけです。
ご家族の方から転倒予防を勧めるのも効果的です。自分で気づきにくい部分を、ご家族がサポートしてあげてください。
特別な日に転倒予防グッズをプレゼントしてみるのも良いかもしれませんよ(*^^*)
早めの予防と対策を心掛け、健康寿命を延ばし人生百年時代を最後まで楽しく謳歌しましょう(^^)/
また、高齢者はお風呂場での転倒リスクが高いと解説しましたが、別の記事で高齢者におすすめの「風呂椅子」を紹介していますので、興味があればぜひこちらもご覧ください。
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